メッセージ集1
いろんな意味ですごいメッセージ集 シナリオ1〜5

シナリオ1.悪魔召喚プログラム
<クリア前>
−−20XX年
エネルギー問題に端を発した紛争は
3度目の世界大戦へと発展し、
混迷の世界は人々とともに
疲弊していった。

民衆は救世主と新世界の
誕生を心から願い、
それに応えるように現れた
日本の大企業『A.G.E』は
新たなエネルギー技術を開発し、
かつての巨大都市『東京』の
名前を冠した
都市建造プロジェクトを開始した。

−−プロジェクト開始から20年

旧東京の東、
太平洋上に造られた新たな街は
『NEO TOKYO』と名づけられ、
かつての東京をすら凌駕する
目覚しい発展を遂げていた。

街の中心にはA.G.Eの
巨大ビルがそびえ立ち、
そこに灯る明かりは
新時代の象徴として
人々の心に焼き付いていった。

NEO TOKYOでは
世界中から選りすぐられた人々が
新たな実りを享受し、
A.G.Eの研究局長を父に持つ
柏木勇二もそのひとりとして
平穏な日々を送っていた。

−−しかしその平穏は、
父親である柏木圭一の
突然の失踪で一変することになる。

失踪の直前に父親が語っていた
「悪魔」と「悪魔召喚プログラム」
という言葉。
そこに何かを感じた勇二は、
父親の足跡をたどるため、
A.G.Eビルへと
単身乗り込んでいった。

しかしそこに父親はおらず、
研究員を名乗る男と話すうちに
男の体に異変が生じ・・・・!

研究員
ぐ・・・・ご、ご・・・・がっ!
勇二
(な、なんだ!?
か、体が中から食い破られてる?)
オリアス
クックッ、貴様がこの姿での
記念すべき犠牲者第1号だ!

勇二
なんなんだよ、これ。
どうなってるんだ?
勇二
まさか・・・・これが
親父が言ってた悪魔ってやつか。
オリアス
フン・・・・やはりあの男、
余計なおしゃべりを
していたようだな。
勇二
どういうことだ!?
オリアス
お前に説明する必要はない。
死ね!!
勇二
くっ・・・・!
勇二
ん? あれは・・・・
親父の使っていたリストモバイル?
光ってる?
勇二
メッセージが出てる・・・・。

『悪魔召喚プログラムを
起動しますか?』

勇二
なんだ? どういうことだ?
オリアス
ムッ、お前それは・・・・!
勇二
くそっ、訳がわからないけど、
「はい」だ!

『プログラム、起動』

勇二
これは・・悪魔召喚ができるリストモバイル
なのか?!
オリアス
こしゃくな真似を!
だがたかが1匹では
どうすることもできまい!

<クリア後>
勇二
(リストモバイルが光ってる?
これは・・・・音声通信か)

・・・・てる?
聞こえてる?
プログラムの持ち主さん?
勇二
ああ、聞こえてるよ。

あなたは今どこにいるの?
勇二
おいおい、
いきなり通信してきてなんだよ?
自分の身の上は明かさないのか?

ごめんなさい。
今はまだ言えないの。
でも怪しい者ではないわ。
勇二
十分怪しいって。
これ、専用回線だろ?

ええ、そうよ。
悪魔召喚プログラムの所有者だけの
専用ネットワークみたいね。

私もよくわかってないんだけど。
だから情報交換がしたいのよ。

明日の夜に
新ハチ公前に集合ってことで
どうかしら?
勇二
ずいぶんと勝手な話だな。

やむを得ない状況でしょ?
こんなもの手に入れちゃって。
勇二
・・・・まぁ、たしかに。
わかった、明日行くよ。

よかった!
それじゃ、、また明日・・・・。
通信は切断された。
勇二
厄介なことになりそうだな・・・・。
勇二
親父の奴・・・・いったい
なんの研究をしてたんだ・・・・。

シナリオ2.失われた日常
<クリア前>
突然の父親の失踪、
父親のリストモバイルにあった
悪魔召喚プログラム。
悪魔召喚プログラムを介して
行われた謎の通信。

混乱する頭を引きずったまま、
勇二は約束の場所へ向かった・・・・。

勇二
あんたが通信してきた・・・・?

ええ、満仲渚よ。
よろしく、柏木勇二くん。
勇二
!!
なんで俺の名前を?

今の世の中、
ちょっとした知識があれば
身元なんて簡単にわかるのよ。
勇二
じゃあ昨日の時点で、
あんたは俺のことを知ってたのか?

いいえ、知ったのは通信を
行ってからよ。

もっとも、その前から
あなたの名前は知ってたけど。
勇二
どういうことだ?

私は東京神代高校の3年生。
つまり、あなたの同級生ね。

おい。
無駄話はそれくらいにしろ。

ああ、ごめんなさい。
同級生がいたものだから、
つい気がゆるんじゃって。

それじゃ、改めて自己紹介を
しましょうか。
私は満仲渚。

A.G.Eのホストコンピューターを
ハッキングしていて偶然、
悪魔召喚プログラムを見つけたの。

・・・・宗方晴臣だ。
特に話すことはない。
勇二
おいおい、情報交換のために
集まったんじゃないのか?

まぁいいじゃないか。
人にはそれぞれ、
己を縛る規律があるものさ。

あなたは・・・・?

ボクはキルフォート。
キルフォート・エイブリーだ。
よろしく。
キルフォート
新世界の象徴である
NEO TOKYOを見るために
ドイツから来たんだ。

悪魔召喚プログラムはどこで?
キルフォート
夢に出てきたアドレスへ
アクセスしたら手に入ったんだ。
きっと神の思し召しだね。

次はあなたね。

俺は白岳洋一。
一応、科学者の端くれだ。
白岳
今日はこのプログラムを
今後どう運用していくかについて
話し合いたいと思ってる。
勇二
運用?
こんな得体の知れないものを
使おうっていうのか?

プログラムの出所も
使い方もわかってないのに
少し危険な考え方だと思うけど?
晴臣
危険かどうかの判断は
己ですればいい。
怖ければ捨てろ。
キルフォート
そうだね。
個人がどうするかは、
自分自身で決めればいい。
キルフォート
ただ、ボクはこのプログラムを
全世界に発表すべきだと
考えているんだ。
キルフォート
新世界の秩序を破壊しかねない
危険な代物だと思うからね。
白岳
ちょ、ちょっと待ってくれよ。
こんなにすばらしいものを、
みんなで共有しようってのか?
白岳
馬鹿げてる!
俺は反対だ!
自分たちで独占運用すべきだ!
キルフォート
ここは民主的に多数決だね。
恨みっこなしということで。
白岳
くっ!
このプログラムの真の価値も
わからん暗愚な奴らが・・・・!

な、何!?
白岳
大いなる意志の元に・・・・
貴様らに天罰を・・・・ぐ、ご・・・・
がぁぁぁっ!!
勇二
くっ! 昨日と同じか!

キルフォート
なんてことだ・・・・
悪魔に体を食い破られるなんて・・・・
これもプログラムの力なのか?

私たちも・・・・こうなる可能性が
あるってことなの?
プルシキ
死ね! 愚民ども!!
晴臣
くだらん選民論者か。
勇二
(くそっ! またこんなこと・・・・!
これも親父がいなくなったことと
関係があるのか・・・・?)

今は考えてる暇はなさそうね。
彼は・・・・もう人ではない。
晴臣
誰であろうと、
道をふさぐ者は斬って捨てる。
キル
ボクも、こんなところで
死ぬわけにはいかないな。
勇二
やるしかない・・・・か。

<クリア後>
キルフォート
なんだかとんでもないことに
巻き込まれ始めたみたいだね。
勇二
実は・・・・。
勇二は父親の失踪と
昨日のA.G.Eでの一件を
話して聞かせた。
勇二
俺、帰ってこのリストモバイルを
解析してみるよ。
勇二
親父の残したものだから、
何か情報が得られるかもしれない。

そうしてくれると助かるわ。
私たちに今一番必要なのは
情報だと思うから。
キルフォート
それじゃ、1週間後に
もう一度このネットワークを使って
情報交換をしようか。
キルフォート
ボクもそれまでに
いろいろと調べておくよ。
晴臣
いいだろう。

ええ、わかったわ。
1週間後にまた・・・・。

シナリオ3.悪夢からの始まり
<クリア前>
否応なく正体のわからない激動に
巻き込まれていく勇二は、
父親の書斎にあった資料を解析し、
悪魔召喚プログラムの
使用方法について
新たな情報を手に入れた。
一筋の光明が見えたかに思われたが
それも悪夢の始まりへの
序章に過ぎなかった・・・・。

悪魔との会話システムと
悪魔合体というプログラムを
解放した勇二の周囲に、
大いなる闇が浸食を始めていた。

勇二
母さん!
どこに行ったんだ! 母さん!
勇二
(ったく、こんな危ない時に
ひとりで出かけるなんて・・・・)
勇二
(とはいっても、母さんは
悪魔の存在なんて知らない、か)

勇二・・・・。
勇二
? 母さん?

勇二・・・・どこに行ってたの?
心配したのよ・・・・。

あなたまでいなくなったら、
母さんはどうやって・・・・テ、テ・・・・
ア、アアアァァァ・・・・!
勇二
か、母さん!?

勇二
母さん!
しっかりしてくれ!!
タマモノマエ
ア・・・・ガ、ガ・・・・
タマモノマエ
なんだお前?
食われてぇのか、人間?
勇二
か、母さん・・・・。
母さんまで・・・・そんな・・・・!
勇二
う、うわあぁぁぁっ!!

<クリア後>
勇二
・・・・・・。
勇二
(俺は・・・・何をしたんだ?
母さんを・・・・)

・・・・こえる?
聞こえる?
柏木くん・・・・。
勇二
この通信は・・・・満仲渚か。

どうしたの?
何かあった?
勇二はこれまでの出来事を
話して聞かせた。

どこでも、同じようなことが
起きているのね・・・・。
勇二
・・・・なんでだよ。
なんで俺たちがこんな目に
遭わなきゃならない!?
晴臣
力がなかったからだ。
晴臣
降りかかる火の粉を
払いのけるだけの力がなかった。
ただそれだけだ。
勇二
く・・・・!
キルフォー
個人の力の有無が
根本的な解決になるとは
思えないけど・・・・。
キルフォー
それでも確かに今、
ボクたちには力が
必要なのかもしれないね。

そう・・・・ね。
今の状況では、
個人の判断と力が必要だと思う。
晴臣
この状況では、
プログラムの公表などはできんな。
キルフォート
そうだね。
誰を信じればいいのか
わからないからね。

まずは私たち4人が、
強くまとまる必要が
あるんじゃないかしら?
晴臣
信じられるのか?

・・・・私は、
みんなを信じたいと思ってる。
キルフォート
ボクも、信じよう。
これも何かのお導きだろう。
晴臣
・・・・今だけならば。
勇二
そうだな。
今はそれしかないよな。

・・・・私たち、
これからどうすればいいのかしら?
キルフォート
今のところ手がかりは
勇二のパパとA.G.Eが
関わってるってことくらいか。
晴臣
A.G.Eに行くぞ。
前に見えるのがそこだけなら
そこへ向かえばいい。

危険じゃない?
勇二
いや、行こう。
・・・・A.G.Eへ。

シナリオ4.魔王の闇
<クリア前>

ここまではひとまず順調ね。
キルフォート
キミのパパの研究室は
6Fだったよね?
勇二
ああ。
‥‥思い出したくもないけど。
晴臣
無駄口はそこまでだ。
勇二
どうした、晴臣?
晴臣
迎えだ。

え?

すばらしいな、君たちは。
勇二
誰だ!?

おっと、ご挨拶が遅れたね。
私は岡部昭儀。
A.G.Eの広報戦略局長だ。
晴臣
・・・・罠か。
道理で簡単に侵入できたわけだ。
俺たちは導かれたということか。
岡田
ふっふっふ、導いたといっても、
並の人間には突破できない程度の
セキュリティは備えていたのだよ。
岡田
それを突破して来れたのだから、
大したものだよ。

どういうつもり?
岡田
私たちA.G.Eは、
ある計画の遂行のために
優秀な人材を探していてね。
岡田
我が社のセキュリティを
独力であそこまで突破するのだから
君たちは十分に有資格者だよ。
岡田
プログラムを渡した甲斐が
あったというものだ。
キルフォート
どういうことかな?
ボクたちの持つプログラムは
アナタたちが送りつけてきたと?
岡田
その通りだよ、
天才の誉れ高いドイツの至宝
キルフォート君。
岡田
それに高校生にして
類まれなるハッキング能力を持つ
満仲渚くんと‥‥
岡田
その若さですでに戦国の世から続く
名門武家をまとめるカリスマ、
宗方晴臣くん。
勇二
お、俺は?
岡田
・・・・柏木局長の息子か。
君は・・・・私たちにとっては
イレギュラーな存在だよ。
岡田
初見でプログラムを起動し、
悪魔とのコミュニケーションまで
可能にするのだからね。
岡田
さすが、このプログラムを作った
人間の息子と言うべきかな?
勇二
お、親父がこれを?
岡田
君の父上は実に優秀だった。
だが多分に人間くさいところを
持ち合わせている人物でもあった。
岡田
そこが使いやすいところでもあり、
予測し得ない要素でもあった。
岡田
そして私たちの危惧の通り、
彼は独自の研究結果を持って
姿をくらましてしまった。
勇二
なんだって?
じゃあ、親父の居所は
A.G.Eでもつかんでないのか?
岡田
残念ながら、そういうことになる。
だが、今となってはもう、
彼は必要ない。
岡田
すでに計画は最終段階に
入っているのだからね。

計画って何?
悪魔ってなんなの?
私たちをどうするつもり?
岡田
私たちの計画に無条件で
協力するのなら、
その質問に答えよう。
岡田
まぁもっとも、
君たちに拒否権を与えるつもりは
ないのだがね。
岡田
服従か死か。
君たちが選ぶのは
ふたつのうちのどちらかのみだ。

キルフォート
どうやら切り抜けるには、
戦うしかなさそうだね。
晴臣
望むところだ。
すべて斬り捨てる。

どうなるの、私たち‥‥。
勇二
ちくしょう!!

<クリア後>
岡田
・・・・予想以上だ。
君たちの成長速度には
恐るべきものがある。
岡田
だが少しやりすぎた。
君たちには少々教育が
必要かもしれないな。
岡田
う、む・・・・お、お・・・・!

な、何!?
まさかこの人もすでに悪魔に
体を乗っ取られているの?
ベリアル
はあぁぁぁぁ・・・・。
ベリアル
娘・・・・ひとつ訂正しておく。
私は乗っ取られているのではない。
自らその身を差し出したのだ。

なんてことを・・・・。
自らの身を悪魔に差し出すなんて。
ベリアル
今はまだ、あまり長い時間は
この身を維持することはできん。
くだらぬ問答は終わりだ。
ベリアル
囚われの身となって、
己の浅はかな思想を
悔い改めるのだな!
勇二
う・・・・あぁ・・・・体が・・・・!

シナリオ5.牢獄からの逆襲
<クリア前>
魔王ベリアルの一撃に
抵抗すらできずに撃たれた勇二。
その身柄は捕縛され、
旧東京・・・・EX TOKYOの都市
旧池袋にある巣鴨プリズンに
囚われることとなった・・・・。

勇二
う・・・・ここは?
キルフォー
どうやら牢獄の中のようだね。
勇二
キル・・・・他のみんなは?
キルフォート
わからない。
ここにはボクたちしか
いないみたいだよ。
勇二
ここは・・・・牢獄か。
キルフォート
今はA.G.Eの
人体実験場に
なっているらしいよ。
勇二
お前、なんでそんなことを
知ってるんだよ?
キルフォート
看守に聞いたのさ。
よほど暇だったらしくて、
ペラペラと喋ってくれたよ。
キルフォート
それにホラ、
おかげでいい物も手に入った。
勇二
お前それ・・・・鍵じゃないか。
キルフォート
そう、この牢獄の鍵さ。
看守のポケットから
拝借させてもらったよ。
勇二
すごいな、お前・・・・いや、
俺以外のみんなは、
普通の人間じゃないんだったな。
キルフォート
キミも十分普通の人間の域を超えてるよ。
悪魔との交渉や合体ができるのは
キミだけなんだからね。
勇二
俺に力なんて・・・・。
キルフォート
まぁいいさ。
キミが力を正しいことに使う限り、
ボクはキミの仲間だ。
キルフォート
それより今は、
ここを抜け出すことを考えよう。
勇二
・・・・そうだな。
どうやらリストモバイルは
奪われちまったみたいだし、
勇二
渚は宗方たちとも合流したい。
早いとこ、牢を抜けよう。
キルフォート
よし、それじゃ行こうか。
牢獄の外には悪魔たちが
配備されているようだから、
キルフォート
気を抜かないようにね。
今のボクたちは自分の体しか
頼るものがないんだから。
勇二
わかった。

<クリア後>

勇二くん!
よかった・・・・助かったわ。
ありがとう。
勇二
渚・・・・晴臣も。
無事だったんだな。
晴臣
ふん・・・・当たり前だ。

全員のリストモバイルは
この奥の部屋よ。
早く行きましょう。
キルフォート
そうだね。
本格的に警備が締められる前に
なんとか抜け出そう。
晴臣
・・・・・・。
勇二
どうした、晴臣?
晴臣
いや・・・・。